2010年7月5日月曜日

戦略論の位相(昨日の続き)

 昨日のブログの続きなのですが、、、

 経営学において自明なものとして考えられてきたことの一つとして、「戦略論は役立つ」という考えがあるかと思います。確かに戦略論において様々なツールがこれまで構築され、そしてそれを導入することが企業の業績を向上させるという考えが支配的かと思います。

 でも、果たしてそうなんでしょうか。

 そもそもそこに「本当に」因果関係があるのでしょうか。当然、「正確に」計測することなどはできません。かといって、企業がそれを用いていないのかというとそうではありません。利用している一方で、それがどのような結果を導き出しているのかについては検証できないのです。

 となると、戦略論はどのような意味を持っているのでしょうか。

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 このことについて、今、戦略論の学説を追うことで、その規範性について考えています。論文を読んでいると新たな発見が多々あり、非常に興味深いです。また、しっかりと読みこんでみると、一般的に言われている内容(通説)とはずいぶんと異なった事柄が見えてきます。

 ただこれだけ(学史からの考察)では片手落ちです。戦略論があることによって生じる戦略実践もあるだろうし、さらに戦略論があるがゆえにその裏をかくような戦略実践もあるでしょう。

 さらに企業の行為を正統化する戦略論という言説もあるでしょう。

 まさに戦略論には様々な位相があり、それが様々な意味を持つのです。それを十分に精査せずに十把一絡にして議論すると、なんでもありになってしまいます。

 しっかりとこの点について検討する必要があります。

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 ちなみに、このタイトルは、お世話になっている先生からご提案いただいたものなのですが、非常に端的に物語っているなと思っています。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どうもです。

経営学者として、役に立ちたい!と思うわけで・・・
経営学の実践が経営の実践に関わることができれば、と日々思います。
役立ち方は問いませんが(^_^;)

最近、先生にお会いしておりませんがお元気ですか。
夏休みになったら、“ある先生”のゼミにでも遊びに来てください。

ayate さんのコメント...

すみません。

上の匿名さんは私です・・・

高木俊雄 さんのコメント...

ayateさん

ありがとうございます。最近いかがですか?次回の打ち合わせは伺えませんが、近々別の機会にお会いしましょうね!