2010年2月20日土曜日

成功の秘密?

 「経営学を研究しています」というと、時折、「どうすればうちの会社はもっと業績がよくなりますか?」という質問を受ける。

 う~ん・・・。

 でもね・・・。

 ・・・はっきり言って分かりません。

 というより、経営学者がビジネスやって成功したって話を聞いたことがないです。

ということは、どうすれば上手く行くという必殺技を経営学者が持っているわけがないという、至極当然の結論になりますよね。でも、書店で「経営学」と名前がつく本棚には「ビジネスの秘訣」が書かれた書籍が並んでいます。

 「おぉ、なんて素晴らしい」

(『神の雫』遠峰一青)

 Whittington(2001)はこんなことを言っています。

 Amazon.comのリストには、「経営戦略(strategic management)」と銘打った書物が47冊載っている。その大半は分厚くて、図表やリストを満載してインチキ臭い言葉を並べ、全社戦略(企業戦略、corporate strategy)についての原理がわかる、と読者に請け合っているものだ。
 (中略)
 もし全社戦略の秘密が50ドルで手に入るなら、トップ経営者に多額の報酬を支払わなくてもよいだろう。全社戦略の根本について、それほど共通した意見があるならば、戦略的意思決定などたやすく行えるはずだ。


 ということで、僕にはわかりません、秘訣は。

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 でも、さらに踏み込んで、様々な研究が何故、このような秘訣を示すようになったのかということを考える必要があるのかもしれません。

 記述(説明)理論と規範理論。研究する際、この2つの違いをしっかり踏まえる必要があります。なぜなら、意外と簡単に、ヒョイッとこの境界は越えられてしまうものだからです。

 その2つをヒョイッと飛び越えてしまった研究は、数多くの分野で見ることができます。戦略研究、組織学習、イノベーション、知識創造等々。

 結構あるものです。

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