2008年7月28日月曜日

自分の立ち位置

 今日はゆっくりと本を読んで過ごすことができました。

 本棚から久しぶりに取り出したのは、『社会科学における理論と現実』。 著者のお一人は、現在、テレビなどで活躍している榊原英資氏(「ミスター円」と呼ばれた方ですね)。

 

 この本は社会科学、特に経済学や政治学の既存研究に対し批判的な視点(1981年当時)で書かれているのですが、僕自身の立ち位置についても深く考えさせる書籍でした。

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 「自分の立ち位置はどこなのか?」ドクター課程の後半は、これに関する自問自答の繰り返しだったように思います。僕は、新しい物好きの性格なので、ドクター入学当初は新しい理論や考え方を探してばかりいました。目新しいものがあれば、分野を問わず喰いついていたような気がします。そのような中、師匠から言われたのが、上述のような言葉でした(正確には「自分が拠って立つ科学は?」だったかと思います)。

 確固たる立ち位置なくして新しいものを追い求めるのは、流行に乗っているに過ぎないわけですよね。師匠からこのような言葉を聞いて、とても恥ずかしく思ったことを記憶しています。

 経営学は様々な事象を様々な切り口から捉えることができるため、非常に「便利な」学問であるかもしれません。ですが一方で、それゆえに確固たる立ち位置なく飛び込むと「底なし沼」のように呑み込まれてしまう学問であると思います。僕はそこに見事にはまってしまいました(苦笑)。 もちろん多くの研究者は、強く揺るぎの無い問題意識を持って進学するのでしょうが、その点僕の問題意識は緩かったんですね・・・。

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 この本を再び手に取り、読み進めることにより、ドクターの時に思い悩んだことを思い起こさせてくれました。そして、今はどうだろうかと現在の立ち位置を考えさせてもくれました。非常に有意義な日曜日でした。

追伸:それにしても、この本を初めて読んだのは修士課程の時だったかと思います。そう思うと、ずいぶん長い時間が経ちましたね。また、昔読んだ本を久しぶりに開くと、その時には考えつかなかったようなことが出てきますね。

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